感想

日常を乗り越える

山本文緒 恋愛中毒恋愛中毒作者: 山本文緒出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1998/12メディア: 単行本 クリック: 51回この商品を含むブログ (18件) を見る文体は平易。 やはり魅力はストーリーか。構成の上手さはさすが。 山本文緒の魅力・特徴は、読んだ数…

読む気が起きない類の本

夕子ちゃんの近道 長嶋有夕子ちゃんの近道 (講談社文庫)作者: 長嶋有出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/04/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (60件) を見る君の名残を 浅倉卓弥君の名残を (上) (宝島社文庫 (487))作者: 浅…

四月に咲く花ということで

北方謙三 水滸伝 九 嵐翠の章水滸伝 9 嵐翠の章 (集英社文庫 き- 3-52)作者: 北方謙三出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/06/28メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (54件) を見る大崎梢 スノーフレークスノーフレーク作者: 大崎梢…

午前の読書とか贅沢ですね

時間がないから本読めないって言ってたけど、案外そういうことでもないんだなぁ、と思った。 起きてから一冊読んで、まだ午後いっぱいあるっていうのは今の時期にしかできないだろうし、ホント贅沢。島本理生 ナラタージュナラタージュ作者: 島本理生出版社/…

タグがすごいことに

タグの所で、一つだけ大きい中村航。ひとまずこれで一区切り。 作品を通して読むと、共通する部分がなんとなくわかって、これが作者の個性なのかな、と思うわけですが。 中村航の個性を挙げるとすれば。 テンポのよさ 会話の面白さ 面白みのある視点 まぁ列…

すねいくあんど

芥川賞で、一時期話題になったけれど、その時には買わなかった、『蛇にピアス』。100円で見つけて購入。 読んでなかったので当時の、話題性のために云々とか、インパクトだけ云々とか。そういう話はぼんやりと聞き流していました。 いや、実際多少の予想はし…

コーデリア

なんか下でつまらないことを書いてしまったので、普通の感想をば。外国の女性作家の推理物、というのは自分の中で初めてかな。 『女には向かない職業』って、なぜか知らないけど自分の中では知名度が高いです。一般的にも、それなりに高いよね? 突然ですが…

特殊人物性理論

時々考えるのだけど、特殊な人物をテーマにした小説は、逆説的に普遍性に欠けることになるのですよね。 小説の分野によってはいかにキャラクターを個性的にするか、という所に力を入れているけれど、それはつまりキャラクターの魅力を付けようとするところに…

忍ぶ川

古本屋で見つけて購入。名前は知っていて、ちょっと縁があったので。濃密で、緻密な文章と、暗く濃密で、けれど少しだけ晴れがある内容、そんな本でした。 全体を通しているのは、血の系譜。そして、それに縛られる一人の男。連れあいとなった女。 この話が…

夏休み

友達から借りて読んだ本です。 表紙がまず良くて、わくわくします。 けど、いざ読んでみると、本文はずいぶん違うんですね。 あんまり良いとは思わないけど、表紙詐欺っていうには中身が良いから困る。 思うに、世の中の出来事は起承転結があるストーリーじ…