春が来ました

友人が教師になるというので、今頃はもしかして体育館とかで挨拶とかしちゃってるのか? と思って、その光景を想像しただけで彼のことを尊敬できる、と思った。あの視線にさらされる感はとても怖い。
けど、よくよく考えたら学生はまだ春休みなのか、と思い返して、尊敬するのは保留にしておいた。

去年の今ごろは異動になったばかりで戦々恐々としていたし、一昨年の今頃は社会人になったばかりで戦々恐々としていた。そうして今年はなんてこともない普通の日のように四月一日が始まってしまって、「なるほど社会人には春休みがないから、四月っていうだけでは気持ちが入れ替わらない」なんてことを思った。
学校ならそれこそ学年が変わる時期だし、一年ごとに違いを感じられてよいのかもしれない。なんか今年は普通の休日が終わったら新しい期、みたいな感覚になってしまった。


それでも世間的にはいろいろ変わっていて、自分の仕事は世間的な会社名の変更とかが多少仕事に関わってくる時もあって、今週はオラオラ、と潰していったりしてた。

うちの会社の中でも組織改編があって、四月一日には人事の連絡が大量に上がっていた。
そのなかに知った名前がいくつかあって、よく見ると自分の前の部署が人員削減になって社員はついに誰もいなくなってしまったみたいだった。
OJTのTさんからは異動の連絡が来ていて、返信してちょっと話をした。なんでもプロジェクトが終わって、それ以降のプロジェクトがなく、人減らしが必要だったらしい。前の課長は昇格してたし、中国に行った人の名前も久しぶりに見たりした。

もしなにかあって元の部署に戻ったとしても、人もいないし、場所も違うし、全然違った感じになっているのだろうな、と思った。一年くらいで本当にいろいろが変わるな、と思うけど、世間的にこれくらいのスピードで続いていくのだろうか。だとしたら、いつか取り残されるんじゃないかと心配だ。


そんなTさんなのだけど、もともと会う用事がいくつかあって、今週は会社の何人かで野球を見に行くし、モツ鍋を食べに行ったりもする予定。
Tさんには恩がある、と勝手に思っていて、けどそんなに好きではないな、とも思っていた。けどなんだかんだこまめに連絡し続けていると、縁は切れないしなんだかつながるなぁ、と思う。

そんなわけでまだなんとか働けている。