夏休み

友達から借りて読んだ本です。
表紙がまず良くて、わくわくします。
けど、いざ読んでみると、本文はずいぶん違うんですね。
あんまり良いとは思わないけど、表紙詐欺っていうには中身が良いから困る。


思うに、世の中の出来事は起承転結があるストーリーじゃなくて、ずっと続いていているもので。


その流れの一部分を切り取ると、場面の連続がつながる、この本みたいな感じになるのかもしれない、
と読みながら思いました。

読んでいて、本当にところどころ面白かったので、
新宿で待ち合わせをしながら頬が緩んでしまって大変でした。
急な盛り上げとかはないのに、読み進めづらいことは無かったです。


あと、こういう話の利点って、どこに行くのかわからないって部分もある気もする。
全部が関わっているようで、関わっていないかもしれない。
むしろそれはどうでもいいような、そんな気になります。

この作者の前作は以前読んだんですけど、個人的には結構変わったようなイメージ。無理がなくなった、という感じかな。
とにかく他の作品も読んでみたいと思います。確か最新作を借りていたはず。