タグがすごいことに

タグの所で、一つだけ大きい中村航。ひとまずこれで一区切り。


作品を通して読むと、共通する部分がなんとなくわかって、これが作者の個性なのかな、と思うわけですが。
中村航の個性を挙げるとすれば。


テンポのよさ
会話の面白さ
面白みのある視点


まぁ列記してみましたが、つまるところ、日常性なんじゃないかな。
ちょっとした日常のなかに何かを含ませる、そういう感じの人なのだと思いました。
まぁそうなるとオチなんですが……。
「100回泣くこと」は、楽しい日常を書くことで、最後にぐっとくるうまいやり方。
「夏休み」は、日常をつなげるまま終わりにするやり方。
某友人は最初の三冊のオチが良いって言ってましたが、実際こういうものが書ける人ってすごいと思うし、憧れます。「100回泣くこと」はスタンダードで、良いのはわかるけど、中村航っぽいものが好きな人には印象が薄いのでは。


「僕の大好きなひとがよくねむれますように」、は落ちていないというべきだと思います。だって明らかに消化不良……