心の遠近法

近くにいすぎて心が遠く離れてしまうだとか、そういう話もあるけれど、現実的な距離と心の距離はそこまで直接的なものではないと思う。


家に一人で過ごしているけれど、今日ふと家族誰もいない事について考えてみたけれど、思ったよりもそういう気持ちの変化はなかった。


全部が全部予想以上だったわけじゃない。けれど、予想を超えるんだろうな、という予想は超えなかった。料理は思った以上に面倒だとか、洗濯ものはやるだけなら簡単だとか、そういう事は聞いていた。
考えることと実際にやることは違う。それは予想通りの範囲内で、もっと「やろうと思っていたけど挫折した」とか、そういうことはなかった。


四月からの一人暮らしはやめといた方が良い、という話に対して、今回自分一人でやってみることで納得する気持ちはあった。けど、それを踏まえても、別にやろうと思えばできないなんてことはないな、と思う。


そりゃ、とてもおいしいご飯をつくったりするのは難しい。母親に対しての感謝の気持ちは多少増した気がする。ただ、家族が居なければ生きていけないなんてことはない。今一人で過ごしている方が自然だ、なんて気持ちにもなってしまった。
心が感じる家族との距離はもう結構なほどに離れてしまっているのだろうか、なんてことを思った。
明後日には家族が帰ってくる。違和感を覚えなければいいなぁ、とは思う。