プログラムを書かないSEは割といる。

一ヶ月も経つと仕事にも慣れてきている。一応まだ時間を潰せるものには事欠かないし、少しづつやれることも増えてきているので、あんまりだらけきらないように気をつけたい。
ゆったりとした環境で一番怖いのは、状況に流されていたらいつの間にか”詰み”になっているパターンだと思うので、自分でガイドを作ってみたり、リミット決めたりして、できるだけ時間を有効に使うようにしている。


今週の初めに課長からの呼び出しを先輩と一緒に受けて、先輩に「なんでしょうね?」と聞いたら、「おれがやめるかもって話かもしんない」とさらっと言われて、うぉーう、と心の中で驚くことに。
先輩は、今の部署のある案件で入ったのだけれど、もう半年以上も停滞中で、実質これから再開する予定もないとかで、かなり暇を持て余しているそうなのだ。自分も作業的には似たようなものだけれど、覚えれば仕事はあるので状況が違う。先輩は自分の一つ上だし、暇な部署よりもわりかし働きたいようで、それはその選択肢もでてくるのかな、と言われてみれば納得の状況とも思える。


その先輩から週次の報告シートのマクロ版のようなものが渡されたのが、先週の金曜日だった。マクロというか、本当に簡単なVBAが入っていて、見ていて面白かった。「改造できるならしてみて」と言われたこともあって、業務の暇な時間を縫って、解析やら改変やら手をつけてみる。
そうしてやってみると、割りと面白い。特にインターフェースが直感的にできるし、エクセルの表という具体的な値がすぐあるので、意欲も湧いてくる。ちょっと本腰入れてみてもいいな、と週末の土日をつかって、勉強してみた。参考のソースをまとめておいて、明日再現してみるつもりである。


社会人になる前にはJAVAで勉強をしていて、そこで手応えが多少なりともあったからこの業界に入ったのだけれど、思えば去年の部署は考えていたものと違っていた。確かにプログラムでは合ったのだけれど、ある意味下手に勉強したせいで混乱したところさえある。
個人的には今の職場に移って、割りと良かったと思っているけど、それは前の部署で学んだり、辛かったりした部分もあってのことだとは思う。
新人の時に今の職場にいたら、自分で勉強というのができていなかったかもしれない。去年一年で、かなり「建設的」にはなった気がする。ただそれでも、自己学習のまま置いておかれるのは割りと辛い。
それに、新人に近い今の時期に、なにも実を結ばない時間を使うというのがある意味一番のやめる理由なのかもしれない。そのままでいて、いつか問題に直面した時になすすべがない”詰み”になるのは実に怖いことだ。
先輩がやめるのも仕方ないのかな、と思いつつ、自分も安穏とはしていられないのかな、とも思う。