生き方の問題

新しい職場に出勤二日目。今日は迷わなかったので、昨日と同じ時間でも間に合った。受付も一人で行ったが、担当者は必ず必要で、しかも書くだけでなく確認を取る必要があるらしい。今日は結局受付からヤニーさんを呼び出してもらった。明日以降は、受付で待ち合わせをしようと、ヤニーさん。入館証は切実に早く貰いたい。とにかく明日はもっと早く起きる必要が出てきた。

早速勉強を始める。眠い。とにかく頭に入れようと書いたり、文に線を引いたりするが、眠い。持っていったお茶を飲んだりしたが、どうにも眠い。まだきたばかりなのだし、寝ている姿を晒したくはなかったのだけれど、時々意識が途切れている。


お昼休みは一個上の柴田さん*1と一緒に御飯を食べる。そこで話を聞くと、どうやらこの部署はそこそこ早く帰れる場所のようだ。柴田さんは、現在案件自体が上の工程で止まっていて、定時帰りが続いていたりするそうだ。
前の職場に一個上の先輩などは居なかったため、少し新鮮な気持ちで話をする。柴田さんは初対面では地味なイメージだったのだけれど、「根は派手」なのだそうだ。自分の会社とは合っていないだろう、という話をする。不意に多少真面目な話になり少しばかりドキドキした。
「うちの会社の人のは真面目な人が多くて、悪く言えば地味ですよね」と言うと、「けど、それはこの会社の人の良いところなんだよね」と言ってくれて、この人は良い人だな、と思った。


これから社会人としてどうやって成長したいかについての話もした。
「試験に受かったことしか武器がないと、それは試験に受かった人なら自分の代わりができてしまう、ということだから」とか、「英語は必要になりそう」とか、そういう感じだった。
その中で今の部署の話もあったのだけれど、もし本当にこの場所を理解して、それの専門になってしまえば、他には行けなくなる、という話になった。もし今の環境がいいなら、それをやるのもいいだろう、とのこと。実際先輩にそういう人がいて、もうすべてがその人の頭に入っているのだろうだ。
そういう状況が良い悪いではなく、自分をどこの環境で生きるのか決めること、手詰まりに前に先の道をどう進むかを考えること、そういうことが大事なのだろうと思う。


その後も勉強を続け、風が強いというので早めに帰った。やっぱり早く帰れるというのは幸せなことで、その点に関しては前の職場よりも今の職場の方が確実に良さそうだ。単純にお金よりも時間という考えではないけれど、おそらく普通の人よりも自分の時間が重要なのである。

*1:仮名。アンタッチャブルの柴田さんに似ている