子供の頃のお寿司屋さんのこと

休みの日のお昼は店にまで食べに出る。着替えるのも面倒なので部屋着にサンダルだけ履いて。よれよれのTシャツにぼさぼさの髪でもあまり恥ずかしさとかはない。
もう十年くらいこんな風にしていると思うと、不思議な気分になってくる。

帰り道に本屋に寄ったので、昨日はいつもと違う道を通った。商店街から少し入った所には居酒屋とか、小料理店が何件か固まっている。
その中の一軒がやめてしまうようで、店の名前のあったルーフ*1がなくなって、枠だけになったその下に、昔よく通った寿司屋の看板がまだあった。


子供のころから寿司は好きで、その寿司屋に行くのはお祝い事があったりしたときだった。まだ回転寿司はあまりなく、寿司は敷居が高かった。


夫婦でやっていたことは覚えている。その頃かなりかわいがってもらっていたように思う。奥の部屋の方にまで入れてもらった利した記憶がある。けれど、もう顔は思い出せない。今では九州の方にいってしまったのだとか。母親から聞く近況を聞くことしかない。ただ、そろそろ疎遠になってきているようではある。


そんなことを思い出していたら、昨日の夕飯は寿司屋にいくことになった。たまたま母親がいなかったからなのだけれど、日ごろから寿司が好きだと言っているので、寿司屋になる確率が高い。日ごろの努力の成果である。*2
家を出ると雨がぽつりと来ていたので、自転車ではなく歩きで傘を持って向かった。結局雨は降らなかったけれど、歩いて十分の寿司屋はやっぱり遠いようにも感じた。

*1:ルーフであってたっけ……。店先の、イチョウ型みたいな、雨よけっていうか。これを一時間くらいかけて調べたことは秘密だ

*2:しかし昨日はお酒とつまみばっかり食べすぎた。正直失敗した