消しゴムはどこだ

今週消しゴムをなくした。ちょうどその消しゴムの周りの紙を切って、「お、こいつも結構短くなったなぁ」と思った直後だったから、少しショック。
ただ消しゴムを使い切ったことはあまりなかったし、ここ数年で長持ちするようになったという感じである。そういう子供だったのだ。
傘なんかもそうで、あまりになくしすぎるので安いものしか買ってもらえなかったりした。



確か小学校からか中学校からかはっきりとしないけれど、とにかく文房具が好きで買って分解して直して壊して失くしてということをしていた。
犠牲になったのはシャープペンの割合が多かった。ボールペンは分解しようにも構造が単純だし、消しゴムはゴムだ。それに比べてシャーペンは、先端の構造がなかなか複雑で興味をそそられたということだと思われる。


多くのシャーペンが犠牲になった後、子供だった自分は消しゴムにも目を付け始めた。*1消しゴムをカッターで切った時の感触を追い求め始めたのである。よくわからないと思うが、つまり消しゴムをザックザック切り始めたのである。切った後の消しゴムは床だったりに消えた。


なんでそんなことをしていたのかといえば、たぶん授業中に暇だったのだろう。そして文房具の細かいところが割と好きだったというのは確かにあったようにも思う。
そんなわけで高校から大学にかけては少し変な文房具を買ったりするのが好きで、文房具屋で眺めたりした。ただ高いのは買わなかった。安い割に複雑なのが、はまりどころなのだろう。おそらく。*2


そんな経緯をたどってきたのだけれど、つい数か月前くらいにボールペンのインクを使い切るということを達成した。
実際インクが出なくなって使わなくなった、ということはある。ただ、微妙に残っていたりしたし、いつの間にか出なかった、ということが多かった。
だから”使い切った”と言える状態は珍しい。初だったかどうかはわからないけど、なんだか不思議な気分だった。大人になったのだなぁ、という気になる。自分が細かいものをポロポロなくさない人間になれるとは思っていなかったと思われる。


話は最初に戻る。消しゴムがない状態で仕事というのは割と不便だったので、今日の帰り道にボールペンとメモ帳と筆箱とポストイットを買って帰った。
消しゴムの場所に行くと、久しぶりに買う消しゴムは100円もしなくて、一瞬消しゴムを取る手が迷った。いっそ一番大きい奴にしようかとも考えたりした。

*1:消しゴムはゴムだ、と言っておきながらだけれど、中学になって少し変化した。むろん悪い方向に

*2:具体的には1000円を超えちゃだめな気がする