破天荒系主人公が嫌いだ

タイトルのようなことを友人に話したもののうまく伝えられなかったです。

「桃太郎がイヌキジサルを連れて行くのが卑怯だ、ってこと?」
と言われたのだけどこれは違うと思える。
桃太郎は、勝利する。鬼は敗北する。
桃太郎においてはそれはもう確定していて、
そういうパターンね、としか言えないのだけど、
これがモーモ村とニオ村の物語として作られたら、
モーモ村寄りすぎる世界だとか、話の筋を
嫌になるのかもしれなかった。
桃太郎が侵略史の勝利者側の物語だー、なんて話を
どこかで見た気がすると思うのだけれど、
まぁそんな感じというか。


破天荒主人公の世界は主人公に対する依怙贔屓が過ぎるような。
そこでまっとうに仕事やらをこなしてきて、
それでも問題とかをどうすることができなかった人が
その世界でいたとしたら、
(たぶん、きっと、そういう人はいると思っている)
それを一瞬でどうにかしてしまう破天荒主人公は、
その人を否定する部分がおそらくあるし、
破天荒主人公はそれに対して馬鹿にするか、
何も気にしないという風な姿勢を見せるのだろうし、
どちらにしてもその状態はとても嫌いなのです。


わかってもらえるかはわからないけれど。
それでまた、こういうこと言うと、
「じゃあ織田信長も嫌いなわけ?」
とか思われるかもしれないけれど、
織田信長だってなんの前段階もなしに
楽市楽座やるぞ」
って言ったわけでもないだろうし、
(ないはずだ)
ドラマみたいな破天荒とは違うと思うのですよ。

大河ドラマで登場人物たちが、
未来を知っているかのような言動を取ったりすると、
そういうわけで違和感を覚える。
坂本竜馬(役)が命知らずの大立ち回りを京都で演じて、
すげぇ奴だったんだ、なんてのは後から言えることで、
まだ名前知られてない頃はいつ死ぬかもわからない、
それだけの人だったのだと。
そんなわけで大河ドラマも嫌いだ。
坂本竜馬が死なないとわかっていてさえも、
もしかしたら死ぬんじゃないかと思わせたり、
させてくれるならすごく尊敬する。


必死な人が好きなので、それを馬鹿にするなという感じ。