逆転国家創生記

確か高校二年の春休み、
家に引きこもって一日中、本を読み続けたことがあって。
今日はその時を思い出すくらい本としか向き合いませんでした。

夜のみだらな鳥 ドノソ

夜のみだらな鳥 (ラテンアメリカの文学 (11))

夜のみだらな鳥 (ラテンアメリカの文学 (11))

硝子生命論 笙野頼子

硝子生命論

硝子生命論


読み終わってから二つの作品に似ている部分を感じました。
世界に背く視点と、新たな世界を作るという発想。
そこで思い出したのは夜のみだらな鳥は、いつかの新聞で筒井康隆が紹介していてそれから読み始めたこと。
そして笙野さんが受けた影響として筒井康隆が挙げられていたことでした。


追記:1/23

共通点はそれだけにとどまらないな、と昨日横になりながら思いました。
それはともかく共通点を探していると、
改めて「夜のみだらな鳥」の完成度の高さに驚いたのです。
正確に言えば読み終わった時にはもやもやしたままだったのです。
それが、比較しながら切り込んでみると、出てくるあふれてくるイメージの多彩さに驚いて、すさまじさが肌で感じられたのです。
もちろん根本が異なっていて、さらにそれだけのページ数を重ねに重ねているのでただ比較というわけにもいかないのですが。
誕生と死・支配被支配・性・世界、そして何よりも人間について
描かれ方が濃密で、しばらくは思い出すだけで新しい発見が見られるのではないかと思います。

硝子生命論は水晶内制度を読んでからまた。