プリン爆弾

パウロ・コエーニョ 悪魔とプリン嬢

悪魔とプリン嬢

悪魔とプリン嬢

筋は単純なのに引き込まれながら読めたのは、
テーマに対する考察が深いからなのだろうと思います。

悪霊や天使が出てくるのが海外っぽさを感じるものの、
軸となっているのは正義と悪の論理。
それは異邦人である悪魔さんとプリン嬢を中心として、
他の要素を巻き込みながらストーリーとなるのだけど、
単純ゆえに展開の上手さというのが強く読み取れました。

変わる時、人は一週間で変わるという事を冒頭で書かれているのですが、
最後の場面で変わったのは自分から行動した人で、
何もしない人は何も変わらずに過ぎていくという事が印象的に思いました。


ところでタイトルのヒロインプリン嬢なのですが、
PRYMでプリンなので、まぁお菓子ではないですよね。
最初プリン城だと思ったのだけど、どこで間違えたんだか。