年間100…冊?

今日のこれで書いた本で57冊になるのかな。年間100冊はまじでむりだろうけど、12月は頑張って読もうかなと言う感じ。

この人の閾 保坂和志

この人の閾(いき)

この人の閾(いき)

芥川賞受賞作。静かな力強さの衝撃が文を読んで数秒後に遅れてやってくる。
静かな面白さという印象で、小さな力が徐々に集まって最後大きな波になってやってくるような凄さ。面白かったです。


文学がこんなにわかっていいかしら 高橋源一郎

こんなにわかっていいかしら。
取り上げられている中に知らない人はいるわけで、なんか時代とかを感じるのも割と好き。


僕は落ち着きがない 長嶋有

ぼくは落ち着きがない

ぼくは落ち着きがない

ひとまずタイトルと装丁と絵が素晴らしい。
内容は割と難しいと思う。雑然としている。けど一人の生徒の主観的高校生活と思えばそれが良いのかもしれない。
あとカバー裏に読んだ後に読むようの文があったわけだけど、あれを途中で読んでしまって後悔しながら読む結果に。
それと、あの文をカバー裏に持ってきたのは図書館で読む中高生は読めないように、という思いなのだろうか。


葬儀の日 松浦理恵子

葬儀の日 (河出文庫―BUNGEI Collection)

葬儀の日 (河出文庫―BUNGEI Collection)

描かれ方が素晴らしい。そして発想も巧妙。全体を通して完成度が高い。
一番好きなのは葬儀の日。最後の一文にはもう何度も読み返したくなる。