時に設定は、技巧を凌駕する

後輩にブログがばれたっぽい。早いなぁ。
これも某Oくんのせいですよ。
まぁ読書のメモみたいなもんだからいいんだけどさ。


ただいま読み終わったのが。
アン・マキャフリー 歌う船

歌う船 (創元SF文庫 (683-1))

歌う船 (創元SF文庫 (683-1))

スペースオペラの部類になるんだけど、ああいうのは心踊るのが多い気がする。
特に宇宙船の人工知能の部分に人そのものが載せられるという。ここまで直接的に人間を載せることはないけれど、まぁ結構ところどころ存在する話です。
最近の話だと、人工知能はだいぶ人っぽくなっててそれが普通になってるけど、これはコンピューターの発達のおかげかもしれませんね。


この話が出来たのは1984年。あんまりSFに詳しくないのでわからないですが、ちょくちょく古い技術がみられます。命令を受けるのがカセットだったりとかね。
文も読みやすいとは言えないし、分かりにくい設定も出てきたりするけど、それでもやっぱり面白いのは、視点が興味をひかれるからなんでしょうね。


100人が読んで99人に駄作と読まれるものが、ひとりにとって大傑作になるかもしれないし。ジャンルが広げられた今の状態で大衆向けが必ず面白いってわけじゃない。
けど、自分に合うのを探して、見つけた時の感動はひとしおですよね。まぁなんというか、そんな感じでした。
もうこの本だって地元の本屋とかじゃ手に入らないし。


けど実際1パーセントにとって大傑作だったら、その作品はすごいな。