肉と物

セバスチャン 松浦理英子

肉体とはすべからく性的であると感じさせられたような気がしました。
性をただの二分類(男・女)に分けてしまわないで、
主人公が感じているようなただの力としての性、
混沌とした、未分化な性、そこがとても興味深いように思います。

松浦さんの割と初期の作品のせいか、
混沌の性を現すための混沌を書きだしてその力だけが残って、
そこで終わってしまったような。
……良くわからなくなってしまった。


もっと作者を追いかけて読んでみるつもりです。